Craft Onsen Project

VOL1
Welcome to TŌJI

 温泉には平和と癒しのための特別な力がある。だから一切の争いごとを神聖な温泉に持ち込むべからず

北カリフォルニア・インディアン諸族

震災のあと、顧客対応に追われていた三田は深い徒労感に襲われていた。忙しいからではない心の底に響く疲労。

「そうだ温泉へいこう」

特別な感覚があったわけではなく、疲れを癒す欲求が温泉というキーワードを引っ張ってきたのだ。
色々調べていくと、温泉には「湯治」という療養するための温泉場があることを知った。これまでのリラクゼーション目的とはちょっと違う、何か力を持った言葉の響きを感じた。
湯治場を調べている中で目に止まったのが秋田県にある「玉川温泉」だった。予約が取りにくい、ガン患者さんたちが沢山通っている、日本で一番の酸性湯etc..
早速連絡をしたところその時に予約がすでに1年半待ちとのことで驚愕した。すぐに予約を入れたが、宿泊じゃなければ日帰りでも大丈夫とのことだったので、すぐ向かってみた。
屋内の源泉風呂(宿泊者のみ入湯可能)はあるが、ここでは地熱で暖められた蒸気浴をするのがメインだそうだ。
どうしても両方やりたかった三田は宿と交渉し、日帰りの入浴と蒸気浴を体験した。

衝撃だった

魂を奪われた三田の図


いったいこれまでの温泉とはなんだったのだろう? 温泉に興味を持った三田は、全国の湯治場を徹底的に調べ挙げ成分を片っ端からデータベース化していった。天然資源に携わっていたため、成分から入っていくのは職業柄ではあったのだが、調べる中で三田は共通の方程式を発見してしまった。

ヘルスケアにパラダイムシフトが起きた瞬間だった。

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