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クラフト温泉 開発ストーリー2

どうすれば毎日逢える?

遠距離恋愛のカベ

前回のコラムにも書いた通り、僕は湯治に恋をしてしまったのだけど、ここには大きなカベがあった。遠距離恋愛、つまり毎日会えない。。当たり前すぎて意識さえしていなかったことだけど、そもそも温泉は秘湯と呼ばれるところに多く存在し、不便ゆえその良さがあったのだ。いうまでもなく温泉は地産地消で、「その場」に行くことによってはじめて体験が可能。僕は秋田県で玉川温泉に出会って恋に落ちて、毎日一緒にいたいと思ってしまった。でも温泉は地産地消だからその場に出向くことでしか会えない、そう「勝手に」信じていた。
そんなある日、ふと仕事(当時はサラリーマンでした)の中で出てきたLNG(液化天然ガス)の話題になったとき僕はハッと気づいてしまった。

温泉は天然資源だ!

天然ガスは地球上に豊富に埋蔵されている天然資源で、ほぼ大気圧下でマイナス162℃まで冷却すると液体になり、体積が気体のときの600分の1になる。この性質を利用して体積が非常にかさばるガスの大量輸送や大量貯蔵が可能になった。
なるほど温泉も成分の99%はH2O、つまり水と考えると、温泉成分はほんの僅か含まれる”残留物”ということになる。ということは体積、つまり水分率を減らして温泉成分を溶解率限界まで「溶かす」ことで「濃縮温泉」となり、LNGのように輸送が容易になる。当時は石油市場に「シェールオイル革命」という生産革命が起きていて精製方法について盛んに議論がされているタイミングだった。
その瞬間僕の頭の中に電球のマークがピカッと光った笑。

「温泉は天然資源だ!」

「クラフト温泉」のアイデアが誕生した瞬間であった

“好き”がすべて

前にも書いたけど僕は小さな頃から温泉が身近にあって、自分の静かな遊びが好きという志向にも合っていたので大好きだった。
で、震災のあとに出会った玉川温泉のおかげで温泉には「湯治」があること、「泉質」が体感を劇的に変えることを知った。
クラフト温泉(次回書きます)を開発したのも、会社をやめて起業したのも、西麻布の自宅を潰して湯治場を作ったのも、全て温泉が「好き」という感情が僕を突き動かしたにすぎない。これが「事業」計画に基づくお金が動機だったらとーーっくの昔にやめて(あきらめて)元の業界へ戻っていたでしょう。実はサラリーマンも僕にとってはかなり刺激的で楽しい場だったので。

経営用語に「ピポット」という言葉がある。「方向転換」とかいう意味で使われるけど、とある事業が行き詰まった時にそれを捨て新しいことを行うときに我々はピポットして〇〇事業をはじめました、といった使い方をするらしい。
いわゆるビジネスモデル型の起業にはよくあるパターンだと思うけど、少なくとも僕が今取り組んでいる湯治について言えば100%あり得ない発想となる。だって好きで好きで仕方なくてやっていることなので、他のことをやろうなんて全く考えない、息子たちにまで”湯治”にちなんだ名前をつけちゃうくらいの温泉バカなわけです。
これまで生きてきて僕がやってきたことって全て「好き」が原動力になってる。良くも悪くも戦略的な要素なんてこれっぽっちもなく文字通り無謀(ハカリゴトナシ)なことばかり。滅多にやる気スイッチも入らないのだけど、投資銀行へ行ったのもそこへ転職された丸紅の先輩が好きすぎて熱狂的について行ったのが全てだったし(社名のスペルさえ数年間間違えてた笑)、大学へ行ったのも付き合ってた同級生が推薦で早々と大学を決めたので浪人したら好きな人と遊べなくなっちゃうんじゃないかっていう「危機感」だけで寝食忘れて赤本ばかりやってた。僕は結局「好き」以外のモチベーションは保てない人種らしい。
でもバカは強いですよ、死ぬまで諦めないから。

次回はこの好きすぎて作った「クラフト温泉」についてのマニアックなお話。

つづく

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